旅行用eSIM選びは、たいてい検索ボックスに渡航先を入力するところから始まります。でも、もっと役に立つ問いはその一歩手前にあります。スマートフォンを実際に何か国で使うのか、ということです。ローマでの1週間も、ウィーンからブダペスト、プラハへと渡り歩く2週間も、どちらも「ヨーロッパ旅行」に感じるかもしれませんが、必要なプランは異なります。
このガイドでは、国別eSIMが正解になるのはどんなときか、地域プランで手間が省けるのはどんなときか、そして日帰り旅行や国境の町といった判断に迷うケースへの対処法を説明します。
渡航先ではなく、ルートから考える
プランを見る前に、旅程を国のリストとして順番に書き出してみましょう。忘れがちな立ち寄り先も含めてください。
- 湖への小旅行や国境の向こうにある市場町など、国境を越える日帰り旅行
- 別の国を通過する夜行フェリーや長距離ドライブ
- 空港の外に出て1泊する乗り継ぎ
- 現地で追加するかもしれない寄り道
リストに載っている国が1つなら、ほぼ間違いなく国別プランで済みます。2つ以上なら、続きを読んでください。それぞれの場所にどれくらい滞在するのか、すべてが1つの地域プランに含まれているのかによって、答えが変わるからです。
国別プランだけで十分なとき
国別プランは、1つの渡航先と、そこに掲載されている現地のネットワークを中心に作られています。都市観光、ビーチでの1週間、家族の訪問、学会、1か所での1か月の滞在など、移動の少ない旅行に向いています。
強みは、シンプルで的を絞っていることです。その国でのデータ量と日数を選び、自宅でeSIMをインストールすれば、到着後に接続されます。プランのページには、その国でeSIMが使うネットワークと、5Gの表示があるかどうかが掲載されています。HelloSIMが販売するすべての渡航先で4G/LTEを利用でき、5Gは掲載ネットワークが対応し、スマートフォンも対応している場合にのみ表示されます。
制限も同じくらいシンプルです。国別eSIMが使えるのはその国の中だけです。隣の国に入ると、そこではデータ通信を使えません。
地域プランが活躍するとき
地域プランは、1つのeSIMで複数の国をカバーします。インストールは1回だけで、最初の訪問国で接続され、リストに載っている国の間を移動しても使い続けられます。国境を越えるたびに新しいQRコードを用意する必要も、いくつもの回線を使い分ける必要もなく、気にするデータ容量も1つだけです。
地域プランが特に便利なのは、次のような旅です。
- 隣り合う複数の国を巡る鉄道やドライブの旅
- 東南アジアでの島巡りや複数都市の周遊
- 思いつきで別の国を追加するかもしれない、ゆるやかな旅程
- 同じ週に複数の国で打ち合わせがある出張
毎回必ず確認してほしいことが1つあります。地域プランが使えるのは、プランのページに掲載されている国です。地図上の地域とデータプランの地域は必ずしも一致しないので、支払う前に、リストのすべての立ち寄り先をプランの対応国一覧と照らし合わせてください。
国境を越える日帰り旅行の問題
意外と落とし穴になるのが日帰り旅行です。たとえば、1つの国に10日間滞在し、午後だけ国境を越えて隣の国に出かけるとします。その午後、国別プランは役に立たないので、合理的な選択肢は3つです。
- 1数時間はオフラインになると割り切り、事前にオフラインマップをダウンロードして、見つけたWi-Fiを使う。
- 2両方の国をカバーする地域プランを選び、日帰り旅行も旅の一部にしてしまう。
- 3追加の国のために小さな2つ目のプランを用意し、国境を越えたらデータ通信の回線を切り替える。
国境付近には、もう1つクセがあります。国境の近くでは、まだ越えていないのに、スマートフォンが隣国のネットワークをつかんでしまうことがあるのです。国境の町でデータ通信が止まったら、eSIM回線のネットワーク設定を開き、ネットワークの自動選択をオフにして、実際にいる国に掲載されているネットワークの中から1つを選んでください。
HelloSIMの地域プラン一覧
HelloSIMでは、190以上の渡航先の国別プランに加えて、次の地域プランを提供しています。
- ヨーロッパ:大陸を巡る都市めぐりや鉄道の旅に
- バルカン諸国:南東ヨーロッパを巡るドライブや海岸沿いのルートに
- 北米:大陸内の複数の国を組み合わせる旅に
- アジア太平洋:アジアと太平洋地域を巡る複数都市のルートに
- 中東・北アフリカ:両方の地域にまたがる旅程に
- 中南米:中米と南米を巡る長めの旅に
- カリブ海諸国:島巡りの休暇に
- アフリカ:陸路での旅や複数国を回る旅に
- コーカサス:コーカサス地方を巡るルートに
- オセアニア:この地域を巡る旅に
ルートが複数の地域にまたがる場合は、グローバルプランなら、大陸をまたぐ幅広い国々を1つのeSIMでカバーできます。
2分でできる判断チェックリスト
次の質問に順番に答えていけば、たいていは正しいプランが見えてきます。
- 1何か国を訪れますか? 1か国なら国別プラン、同じ地域内の2か国以上なら地域プランが候補です。
- 2すべての立ち寄り先がリストに載っていますか? 地域の名前だけでなく、プランのページの対応国一覧を確認してください。
- 3どのネットワークを使いますか? 各渡航先に掲載されているネットワークと、5Gの表示があるかを確認しましょう。
- 4データはどれくらい必要ですか? 目安として、地図やメッセージなどのライトな使い方なら1週間に約1GB、SNSやネット閲覧を日常的に使うなら1週間に3〜5GB、動画や仕事の通話などのヘビーな使い方なら10GB以上です。
- 5何日必要ですか? 到着日から数えてください。有効期間は購入日ではなく、eSIMが渡航先で初めてネットワークに接続したときに始まります。
- 6足りなくなったら? あとから「確認 / チャージ」ページ、アカウント、またはアプリで、何も再インストールせずに同じeSIMにチャージできます。
国別プランと地域プランは組み合わせられる?
はい、それがいちばんすっきりした答えになることもあります。eSIM対応のスマートフォンの多くは複数のeSIMを保存でき、どの回線でモバイルデータ通信を使うかを選べます。1つの国で3週間過ごし、隣の国に少しだけ足を延ばす旅行者なら、メインの滞在には国別プランを、寄り道には2つ目のプランを使い、その日にデータ通信の回線を切り替えればよいのです。
出発前に、両方とも自宅のWi-Fiでインストールしておきましょう。それぞれのプランの日数は、そのプランの渡航先で接続したときに初めてカウントされ始めるので、2つ目のプランは必要になるまで静かに待機しています。ただし、eSIMは1台のスマートフォンにインストールして使うものなので、グループで旅行する場合は全員がそれぞれeSIMを用意する必要があります。
