着陸して機内モードを解除すると、入国審査にたどり着く前に、契約中の携帯会社からSMSが届きます。「ようこそ。本日のローミング料金はこちらです」。多くの旅行者が、もっと良い方法はなかったのかと考え始めるのは、まさにこの瞬間です。
たいていの場合、もっと良い方法があります。このガイドでは、携帯会社のローミングが一般的にどのように請求されるのか、思わぬ請求はどこから生まれるのか、そして旅行用eSIMが上限の見えないローミングを、決まった量のプリペイドデータにどう置き換えるのかを説明します。最後に、自宅の回線がうっかりローミングしてしまうのを防ぐための具体的な設定も紹介します。
携帯会社のローミングの一般的な請求方法
契約中の携帯会社は、訪問先の国に基地局を持っていません。ローミングすると、スマートフォンは現地の提携ネットワークにつながり、その提携先が契約中の携帯会社に料金を請求し、携帯会社がその費用をあなたに請求します。それが請求書にどう反映されるかは、料金プラン次第です。主なパターンは次のとおりです。
- 1日単位の定額パス: 海外でスマートフォンを使った日ごとに決まった料金がかかります。その日最初のデータ通信、通話、SMSで自動的に発生することもよくあります。
- 従量課金のローミング: データはメガバイト単位、通話は分単位で課金され、自分で上限を設定しない限り、1日あたりの上限はありません。
- ローミング込みのプラン: 一部の料金プランでは特定の国が含まれていますが、使えるデータ量に公正利用の上限が設けられていることもあります。
- 追加オプション: 旅行前に購入する、一定期間有効なデータ容量のパックです。
料金は携帯会社、料金プラン、渡航先によって大きく異なり、時期によっても変わります。友人が去年いくら払ったかを当てにするのではなく、訪問する国について、ご自身の現在の料金プランを確認してください。
ローミング料金が膨らむ原因
ローミングが高額になるのは、1つの大きな判断のせいであることはまれです。積み重なるのは、小さなことです。
- 長期旅行での1日単位のパス。 週末だけなら気にならない料金も、2週間や1か月分になると話はまったく違ってきます。
- バックグラウンドのデータ通信。 アプリのアップデート、写真のバックアップ、メールの同期、動画の自動再生は、スマートフォンがポケットに入っている間も静かに動いています。
- たった1件のメッセージ。 自動で1日パスが適用される料金プランでは、通知が1件届くだけで、その日の料金が発生することがあります。
- 着信とSMSの受信。 料金プランによっては、海外で電話を受けるだけでも料金がかかります。
- 国境、フェリー、飛行機。 国境付近では、スマートフォンが隣国のネットワークをつかむことがあり、料金プランによってはその国の料金が異なる場合があります。船や飛行機では独自の船内・機内ネットワークが使われることがあり、別料金で、しかも割高なことがよくあります。
旅行用eSIMで計算が変わる
eSIMとは、プラスチックのカードを差し込むのではなく、ダウンロードして使うSIMです。旅行用eSIMは、普段のSIMと並ぶ2つ目の回線として、渡航先で使えるプリペイドのデータプランを提供します。
ローミングとの違いはシンプルです。出発前にデータ量と日数を選び、支払うのはその代金だけ。請求書がないので、あとから請求されることもありません。データを使い切ったら、追加するまでその回線のデータ通信が止まるだけです。
HelloSIMはこの仕組みで、190以上の渡航先に国別プラン、地域プラン、グローバルプランを提供しています。支払い後すぐにQRコードがメールで届き、プランの有効期間はeSIMが渡航先で初めてネットワークに接続したときに始まるので、数日前にインストールしても損はありません。旅行中にデータが足りなくなったら、何も再インストールせずに、同じeSIMにチャージできます。
ローミングとeSIM、自分の旅にはどちら?
ローミングが常に間違った選択というわけではありません。自分の旅のスタイルを正直に見極めましょう。
ローミングが合理的な場合
- 料金プランに訪問先の国がすでに含まれていて、必要なデータ量をまかなえる。
- ごく短い旅行で、ほとんどWi-Fiを使う。
- スマートフォンがeSIMに対応していない、または携帯会社のSIMロックがかかっている。
- 自分の番号から通常の電話をたくさんかける必要がある。
旅行用eSIMのほうが合理的なことが多い場合
- 渡航先が料金プランに含まれていない、またはローミングが1日単位やメガバイト単位で課金される。
- 数日以上滞在する、または地図、SNS、ビデオ通話をよく使う。
- 複数の国を回るので、いくつものローミング料金ではなく、1つの地域プランで済ませたい。
- とにかく、搭乗前に総額を把握しておきたい。
両方を組み合わせる旅行者もたくさんいます。データ通信はすべて旅行用eSIMにまかせ、銀行の認証コードなどのSMSを受け取るために、自宅のSIMはオンのままにしておく方法です。
うっかりローミングを防ぐ設定
eSIMを買っても、スマートフォンが実際にそれを使わなければ意味がありません。次の手順を順番に進めてください。
- 1出発の数日前に、自宅のWi-Fi環境でeSIMをインストールします。
- 2到着したら、HelloSIMの回線をオンにして、モバイルデータ通信用の回線に設定します。
- 3HelloSIMの回線でデータローミングをオンにします。これは必須ですが、データはプリペイドなので追加料金はかかりません。
- 4自宅の回線ではデータローミングをオフにします。こうすれば、スマートフォンが使おうとしても、自宅の回線は海外でデータ通信を使えません。
- 5回線間のデータの自動切り替えをオフにします。iPhoneでは「モバイルデータ通信の切り替えを許可」という名前で、多くのAndroidスマートフォンにも、SIMの設定に同様の項目があります。
- 6自宅の回線をどうするか決めます。SMSや電話を受けたいならオンのままにしておきますが、料金プランによっては海外での着信に料金がかかることを忘れないでください。まったく使わないようにしたいなら、設定でその回線をオフにします。
すべてを完全に止めたいときは、機内モードにすればモバイル通信はすべて止まります。そのあとでWi-Fiだけをオンに戻すこともできます。
通話とWhatsAppはどうなるか
HelloSIMのeSIMはデータ専用です。eSIMの回線には現地の電話番号がなく、通常の通話やSMSも使えません。代わりに、WhatsApp、FaceTime、Telegram、Viberなどのアプリを使って、データ通信で通話やメッセージをやり取りします。
WhatsAppのアカウントはいつもの番号に紐づいたままなので、連絡先の相手にとって何も変わりません。自宅のSIMは通常の通話とSMS用にスマートフォンに入ったままで、それらを使った場合は携帯会社のローミング料金で請求されます。ほとんどの旅行者にとって、eSIMを使ったアプリ通話でほぼすべてをまかなえます。
出発前のクイックチェックリスト
- 訪問する国で、自分の料金プランがいくらかかるかを調べる。
- スマートフォンがeSIMに対応し、SIMロックが解除されているか確認する。
- データ量を見積もる。地図とメッセージなら1週間に約1GB、SNSとネット閲覧なら1週間に3〜5GB、動画、ビデオ通話、仕事なら10GB以上が目安。
- 自宅でeSIMを購入・インストールし、着陸するまでオフにしておく。
- チャージの方法を把握しておく。「確認 / チャージ」ページ、HelloSIMアカウント、HelloSIMアプリのいずれかから行えます。
- サポートの連絡先を控えておく。メール([email protected])またはHelloSIMアプリのライブチャットで問い合わせできます。
