旅をしながら働く人に一番の心配ごとを尋ねると、答えが行き先そのものであることはあまりありません。心配なのはWi-Fiです。ネットで見て完璧だと思った部屋、クライアントとの通話の途中で切れるカフェの回線、締め切り当日の停電。海外でのリモートワークはWi-Fiが動いている間はWi-Fiで回りますが、そのWi-Fiが止まったとき、仕事まで止めずに済むかどうかはモバイルデータ次第です。
このガイドでは、実際の移動スタイルに合ったかたちで、eSIMを使ってその「保険」をつくる方法を紹介します。
Wi-Fiがメイン、モバイルデータはバックアップ
ほとんどのリモートワーカーは、重い作業を固定回線でこなしています。コワーキングスペース、アパートの光回線、ホテルのWi-Fiなどです。モバイルデータの役割は別のところにあり、待ったなしの用事のためにスマートフォンを使える状態に保つことです。
- クライアントや同僚とのメッセージや通話
- 移動中の二段階認証によるログインやメール
- 移動日の地図、配車アプリ、公共交通機関のアプリ
- Wi-Fiのパスワードが通らないときに、家主へ連絡する手段
eSIMを「何でも流すメインの回線」ではなく「絶対に落ちない層」と考えると、プランの容量をずっと適切に選べるようになります。
バックアップは、必要になる前にテストしておきましょう。新しい滞在先での最初の夜に、Wi-Fiをオフにして、モバイルデータでメール、カレンダー、地図を開いてみてください。すべて読み込めれば、カフェのルーターが力尽きた朝でもeSIMで対応できることがわかります。通話の向こうでクライアントを待たせながら気づく、という事態を避けられます。
移動スタイルに合わせてプランを選ぶ
最適なプランは、行き先よりも旅のリズムで決まります。
- スロートラベル(1つの国に1か月以上):その国の国別プランを選び、必要に応じてチャージ。
- 地域内の周遊(世界の同じエリアで複数の国を回る):アジア太平洋、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、バルカン半島などの地域プランなら、1つのeSIMで対象リストの国をカバーできます。
- 大陸をまたぐ移動:グローバルプランなら、複数の大陸にまたがる多くの国をカバーできます。
- 1か所に腰を据えるヘビーユーザー:一部の目的地には使い放題タイプのプランもあります。仕組みはプランの詳細でご確認ください。
どのプランを選ぶ場合でも、プランページで各国の対応ネットワークを確認してください。どの目的地でも4G/LTEが使え、5Gは対応ネットワークに5Gの表示があり、かつスマートフォンが5Gに対応している場合にのみ利用できます。
出発前に次のeSIMをインストールしておく
この習慣ひとつで、国境を越える日がぐっと楽になります。HelloSIMのeSIMの有効期間は、購入時やインストール時ではなく、目的地のネットワークに初めて接続したときに始まります。そのため、今いる国で安定したWi-Fiが使えるうちに、次の国のeSIMを設定しておけます。
- 1移動の数日前に、次の滞在先のプランを購入します。
- 2安定したWi-Fiにつないで、QRコードからインストールします。
- 3国名でラベルを付け、回線はオフにしておきます。
- 4到着したらオンにして、モバイルデータ通信用の回線に設定し、その回線のデータローミングをオンにします。
多くのスマートフォンは複数のeSIMを保存できるので、国名のラベルを付けたeSIMを何枚かストックしておけます。なお、1つのeSIMをインストールできるのは1台のスマートフォンだけです。パートナーと一緒に旅をする場合は覚えておきましょう。
仕事の通話と二段階認証コード
HelloSIMのeSIMはデータ専用のため、現地の電話番号は付きません。とはいえリモートワークでは、ほとんど問題になりません。クライアントとの通話はデータ通信を使うアプリで行えますし、WhatsAppはいつもの番号のまま使えるので、誰かに新しい連絡先を登録してもらう必要もありません。
むしろ大切なのは、いつも使っている電話番号のほうです。銀行、決済サービス、仕事のツールは、ログイン用のコードをSMSで送ってくることがよくあります。そのため普段のSIMはスマートフォンに入れたまま、通話とSMSのために回線をオンにしておきましょう。その普段の回線のデータローミングはオフにしておけば、契約中の携帯会社からローミングのデータ料金を請求されることはありません。
リモートワーカーの1週間で最もデータを消費するのがビデオ通話です。モバイルデータで頻繁に参加するなら、週10GB以上のヘビーユーザー層に入ります。回線が不安定なときは、カメラをオフにするだけで通話を続けられることもよくあります。
データ使用量をコントロールする
リモートワーカーは、気づかないうちにバックグラウンドでデータを消費しがちです。モバイルデータに頼る前に、次の設定を見直しましょう。
- クラウドストレージや写真のバックアップアプリは、Wi-Fi接続時のみ同期
- アプリとシステムのアップデートは、Wi-Fi接続時のみ
- 音楽アプリや動画アプリのストリーミング画質
- 新しい都市に着くたびに、Wi-Fi接続中にオフラインマップをダウンロード
データ残量の確認と追加は、「確認 / チャージ」ページ、HelloSIMアカウント、アプリから行えます。チャージは同じeSIMに追加されるので、プロジェクトの途中で再インストールする必要はありません。
リモートワーカーの通信キット
- eSIM対応で、SIMロックが解除されたスマートフォン
- SMSコードを受け取るために、回線をオンにしたままの普段のSIM
- 今いる場所のeSIMと、インストール済みでオフにしてある次の国のeSIM
- QRコードが届いたメールを、人目につかない場所に保存
- HelloSIMサポートの連絡先:[email protected](メールには24時間以内に返信)とHelloSIMアプリ内のライブチャット
- オフラインマップと大事な書類を、スマートフォン本体に保存
国をまたいでデータがつながらなくなったら
地域プランやグローバルプランで国境を越えたあとにデータが戻らない場合は、3つの手順を試してください。まず機内モードをオンにしてからオフにします。次に、HelloSIMの回線のデータローミングがオンのままになっているか確認します。それでもだめなら、回線のネットワーク設定で、その国の対応ネットワークのうち1つを手動で選びます。ほとんどの問題はこのどこかで解決します。解決しない場合は、スマートフォンの機種と現在地を添えてサポートにご連絡ください。
