eSIMの説明書きは、まるでネットワーク技術者向けに書かれているように感じることがあります。でも、専門用語のほとんどはいくつかのシンプルな考え方に集約され、それぞれの用語が必要になるのは旅の特定の場面だけです。この用語集は、その順番に並べています。スマートフォンを確認するとき、プランを選ぶとき、インストールするとき、到着したとき、そしてたまに何かを直すときです。
スマートフォンを確認するときに出会う用語
eSIM
「組み込み型SIM(embedded SIM)」の略です。スマートフォンに内蔵されたSIMチップで、ダウンロードしたプロファイルを保存できるため、プラスチックのカードを入れなくてもモバイルプランを追加できます。モバイル通信やSIMの設定に「eSIMを追加」の項目があれば、そのスマートフォンにはeSIMが搭載されています。
eSIMプロファイル
チップを使える回線に変える、ダウンロードされたパッケージです。プランの識別情報と、接続に必要な設定が含まれています。スマートフォンには複数のプロファイルを保存でき、それぞれが設定画面に独立した回線として表示され、オン・オフを切り替えられます。
EID
eSIMチップ自体の識別番号です。EIDが表示されれば、スマートフォンがeSIMに対応している良いサインです。iPhoneでは「設定」→「一般」→「情報」に表示され、多くのAndroidでは「デバイス情報」の項目にあります。多くの機種では、*#06#に発信しても表示されます。旅行用eSIMでEIDが必要になることはめったにありません。
IMEI
モバイルネットワーク上でのスマートフォンのシリアル番号です。プランではなく端末を識別するもので、*#06#に発信すると表示されます。2回線を使えるスマートフォンでは、回線ごとに1つずつ、IMEIが2つ表示されることがよくあります。
SIMロック解除
SIMロックが解除された(SIMフリーの)スマートフォンは、どの事業者のSIMやeSIMでも使えます。契約とセットで販売されたスマートフォンの中には、その携帯会社が解除するまでロックされているものがあり、ロックされたスマートフォンでは通常、旅行用eSIMは使えません。iPhoneでは「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」が「SIMロックなし」になっているはずです。そうでなければ、携帯会社に問い合わせてください。
デュアルSIM
1台のスマートフォンで2つの回線を有効にすることです。機種によって、物理SIMとeSIM、またはeSIM 2つの組み合わせになります。旅行では、いつもの番号を通話とSMSのためにオンにしたまま、旅行用eSIMにデータ通信を任せられるということです。モバイルデータ通信にどちらの回線を使うかは、自分で選びます。
プランを選ぶときに出会う用語
データ専用
モバイルデータは含まれていても、通常の通話やSMS用の電話番号は付いていないプランです。HelloSIMのeSIMはデータ専用で、通話やメッセージはWhatsApp、FaceTime、Telegramなどのアプリで行い、いつもの番号は普段のSIMに残ります。
有効期間
プランが使える日数です。HelloSIMでは、有効期間は購入時やインストール時ではなく、eSIMが目的地のネットワークに初めて接続したときに始まるので、旅行のずっと前から設定しておけます。
国別プラン、地域プラン、グローバルプラン
国別プランは1つの目的地をカバーします。地域プランは、ヨーロッパ、アジア太平洋、ラテンアメリカなど、複数の国のグループをカバーします。グローバルプランは、複数の地域にまたがる多くの目的地をカバーします。プランはデータ量と日数によって異なります。
チャージ
すでに持っているeSIMに追加するデータのことです。HelloSIMでは、「確認 / チャージ」ページ、アカウント、アプリから同じeSIMにチャージできるので、新しくインストールするものはありません。
インストールするときに出会う用語
QRコード
注文確認メールに載っている四角いバーコードです。「eSIMを追加」の画面から、または一部のスマートフォンではカメラで読み取ると、スマートフォンが自分のプロファイルの場所を認識し、ダウンロードが始まります。一度だけのインストールを前提としているので、鍵のように人に見せないようにしましょう。
SM-DP+アドレス
eSIMプロファイルがダウンロードを待っているサーバーのアドレスです。名前は「Subscription Manager Data Preparation」の略です。入力するのは、QRコードを読み取らずに手動でインストールするときだけで、アクティベーションコードと一緒にインストール用のメールに記載されています。
アクティベーションコード
そのサーバー上で、あなたのプロファイルを特定する固有のコードです。SM-DP+アドレスと一緒に入力すれば、eSIMを手動でインストールできます。同じスマートフォンでメールを読んでいて、QRコードを読み取れないときに便利です。
到着したときに出会う用語
通信事業者(ネットワーク事業者)
スマートフォンが接続する基地局を運営している、現地の携帯電話会社です。旅行用eSIMは目的地の提携事業者を利用し、接続すると設定画面の回線の横に事業者名が表示されます。各目的地のプランページには、利用するネットワークが記載されています。
ローミング
契約している事業者以外のネットワークを使うことです。海外に行くと普段のSIMはローミング状態になり、契約中の携帯会社が料金プランに沿って、多くの場合1日単位や使用量に応じて請求します。旅行用eSIMも提携ネットワークを通じて接続するため、スマートフォンはこれもローミングとして扱います。
データローミング
ローミング先のネットワークでモバイルデータ通信を許可する、スマートフォンの設定です。旅行用eSIMは接続にこれが必要なので、旅行用eSIMの回線ではオンにしましょう。プリペイド式のHelloSIMのデータなら、追加料金はかかりません。普段の回線ではオフにしておけば、契約中の携帯会社のローミング料金を避けられます。
4G / LTE
現在のほとんどの接続を支えるモバイルデータ通信の規格です。LTEは技術の名前で、スマートフォンには「4G」または「LTE」と表示されます。HelloSIMのプランは、販売しているすべての目的地で4G/LTEで使え、地図からビデオ通話まで、旅行中のほとんどの用途はこれで足ります。
5G
モバイルネットワークの新しい世代です。表示されるのは、目的地の対応ネットワークに5Gの表示があり、スマートフォンが5Gに対応している場合だけです。それ以外の場所ではスマートフォンが自動的に4Gを使うので、何もする必要はありません。
何かを直すときに出会う用語
APN
アクセスポイント名(Access Point Name)の略で、ネットワークを通じてインターネットにつなぐ方法をスマートフォンに伝える設定です。eSIMプロファイルでは通常、自動で設定されます。変更するのは、インストール手順やサポートチームから指示があった場合だけにしましょう。
ICCID
SIMまたはeSIMプロファイルのシリアル番号です。eSIMごとに固有の番号があるので、特定の回線を識別する手段の1つになり、サポートから尋ねられることもあります。iPhoneでは「設定」→「一般」→「情報」に、回線ごとに表示されます。
ネットワーク選択
スマートフォンは通常、ネットワークを自動で選びます。旅行用の回線が「圏外」になる場合は、自動選択をオフにして、目的地の対応ネットワークを1つ手動で選ぶと解決することがあります。iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→ 旅行用の回線 →「ネットワーク選択」にあります。
用語のつながりを整理すると
順番に並べると、旅の流れ全体は次のようになります。まず、スマートフォンにEIDがあり、SIMロックが解除されているか確認します。必要なデータ量と有効期間に合わせて、データ専用の国別プラン、地域プラン、またはグローバルプランを選びます。SM-DP+アドレスとアクティベーションコードを含むQRコードで、eSIMプロファイルをインストールします。到着したらその回線のデータローミングをオンにすると、4Gまたは5Gで現地の通信事業者に接続され、有効期間が始まります。うまくいかないときは、[email protected] やHelloSIMアプリでのサポートとのやりとりの中で、ネットワーク選択、APN、ICCIDといった用語が出てくるかもしれません。
