eSIMが普及してしばらくたち、独自の「言い伝え」も生まれています。情報が古くなっているもの、旅行用eSIMと自宅で契約しているスマートフォンのプランを混同したもの、もっともらしい推測がたまたま間違っていたものもあります。よくある10の誤解と、実際にはどうなのかを紹介します。
誤解1:「旅行用eSIMを使うと新しい電話番号になる」
データ専用のeSIMなら、そうはなりません。HelloSIMのeSIMが提供するのはモバイルデータだけで、現地の番号も、通常の通話やSMSもありません。自分のSIMはスマートフォンに入ったままなので、契約中の携帯会社のローミング条件に従って、いつもの番号で通話もSMSも引き続き使えます。
人と話すときは、WhatsApp、FaceTime、Telegram、Viberなど、データ通信で動くアプリを使います。ほとんどの旅行者にとっては、普段スマートフォンでしていることがこれですべてまかなえます。
誤解2:「WhatsAppが別の番号に切り替わる」
WhatsAppは登録した電話番号にひもづいており、そのときデータを供給しているSIMとは関係ありません。データ専用のeSIMを追加しても、アカウントは何も変わりません。番号も、チャットも、連絡先も同じです。WhatsAppは送受信にeSIMのデータ通信を使うだけです。
誤解3:「購入した日からプランのカウントが始まる」
この誤解のせいで、ぎりぎりまで購入を先延ばしにする人がいますが、その必要はありません。HelloSIMのプランの有効期間は、支払い時でもインストール時でもなく、eSIMが目的地のネットワークに初めて接続したときに始まります。1〜2週間前に購入して落ち着いてすべてを設定しておけば、日数のカウントは着陸して接続してから始まります。
誤解4:「到着してからインストールしなければならない」
実際は逆のほうがずっとうまくいきます。QRコードは支払い後すぐにメールで届き、HelloSIMアカウントとアプリにも保存されるので、旅行前に自宅のWi-FiでeSIMをインストールしておけます。到着したら、回線をオンにしてモバイルデータ通信用に選び、その回線のデータローミングをオンにするだけです。インストールを着陸後まで先延ばしにすると、疲れて急いでいるときにWi-Fiを探し回ることになります。
誤解5:「どのスマートフォンでもeSIMを使える」
必要な条件は2つあります。スマートフォンがeSIMに対応していること、そしてSIMロックが解除されていることです。iPhoneはXS・XR以降のほとんどの機種、PixelはPixel 3以降、最近のSamsung Galaxy SシリーズとZシリーズ、そして多くのAシリーズが対応しています。一番手っ取り早い確認方法は、「設定」に「eSIMを追加」の項目があるか見ることです。
例外が1つあるので注意しましょう。中国本土、香港、マカオで販売された多くのiPhoneは、eSIMではなく物理SIMスロットを2つ備えています。
誤解6:「データローミングをオンにすると高額請求が来る」
スマートフォンには回線が2つあり、それぞれに独立したローミングのスイッチがあります。旅行用eSIMの回線では、eSIMが現地の提携ネットワークを通じて接続するため、データローミングをオンにする必要があります。HelloSIMのデータはプリペイド済みなので、オンにしても追加料金はかかりません。
注意すべきなのは、普段の回線のスイッチです。そちらのデータローミングをオフにしておけば、契約中の携帯会社が料金を請求する理由はありません。
誤解7:「データを使い切ったら、新しいeSIMが必要」
その必要はありません。「確認 / チャージ」ページ、HelloSIMアカウント、アプリから、今あるeSIMにデータを追加できます。新しいQRコードも再インストールも不要で、回線は追加したデータでそのまま使い続けられます。
誤解8:「1つのeSIMを家族のスマートフォンで共有できる」
eSIMは1台のスマートフォンにインストールされ、そこにとどまります。4人で旅行していて、全員が自分のスマートフォンでモバイルデータを使いたいなら、それぞれに専用のeSIMが必要です。QRコードも一度だけのインストールを前提としているので、人に回して使うものではありません。
誤解9:「旅行用eSIMならどこでも5Gが使える」
ネットワークの世代は、eSIMそのものではなく、目的地とスマートフォンによって決まります。HelloSIMのプランは、販売しているすべての目的地で4G/LTEで使えます。5Gが使えるのは、その目的地の対応ネットワークに5Gの表示があり、かつスマートフォンが5Gに対応している場合だけです。地図、メッセージ、ウェブ閲覧、通話なら、たいていの旅は4Gで十分にまかなえます。
誤解10:「eSIMはSIMカードより安全性が低い」
ある重要な点では、むしろより安全です。eSIMは盗まれたスマートフォンから抜き取って別の端末に入れることができず、財布から落ちたり、ホテルの部屋でなくなったりすることもありません。プロファイルは、スマートフォン自身の「eSIMを追加」の手順でダウンロードされます。
とるべき対策はシンプルです。QRコードは鍵のように扱い、写真を投稿したり共有したりしないこと。スマートフォンをパスコードで保護すること。そして、きちんとしたサポートのある、信頼できる事業者から購入することです。
購入前に本当に確認すべきこと
誤解が解けてしまえば、本当のチェックリストは短いものです。
- スマートフォンがeSIMに対応していて、SIMロックが解除されている。
- 目的地、またはルート上のすべての国がプランの対象になっている。
- データ量が旅のスタイルに合っている。地図とメッセージなら週1GB程度、普段のSNSやウェブ閲覧なら週3〜5GB、動画や仕事なら週10GB以上が目安です。
- 困ったときの連絡先を知っている。HelloSIMサポートはメール([email protected]、24時間以内に返信)とHelloSIMアプリのライブチャットで対応しています。
