ポケットWi-Fiは、SIMカードが入った小さなバッテリー式の端末です。現地のモバイルネットワークにつながり、その接続を自分専用のWi-Fiネットワークに変えて、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンを自宅のWi-Fiと同じようにつなげます。旅行者はたいてい旅行期間中だけレンタルしますが、自分で購入して現地のSIMを入れる人もいます。
eSIMは別のアプローチをとります。データプランはスマートフォンの中にあるので、余分な端末はいっさい不要です。どちらでも海外でネットにつながれます。本当の違いは、それぞれを使ったときに1日がどう変わるかであり、それは誰と旅をするかによって大きく左右されます。
ポケットWi-Fiの仕組み
ルーターの役割は3つです。SIMを収め、モバイルネットワークに接続し、本体や箱に記載されたパスワードで保護されたWi-Fiネットワークを発信します。Wi-Fiにつなげられる機器なら、その機種が対応する台数まで接続できます。
レンタルのルーターは、通常オンラインで予約し、空港のカウンターで受け取るか宿泊先に届けてもらい、旅行の終わりに郵送や返却ボックスで返します。データ容量、返却の方法、容量を超えた場合の扱いはすべてレンタル会社が決めるので、利用条件が重要です。
ルーターのある毎日:持ち歩き、充電し、返却する
ルーターは確かに便利ですが、毎日にちょっとした手間が加わります。
- 持ち歩く。 ネットが必要な場所にはどこでも、ケーブルや、多くの場合モバイルバッテリーと一緒に持っていく必要があります。
- 充電する。 地図、写真、メッセージを1日中使うと、夕方前にルーターのバッテリーが切れることがあります。切れた瞬間、つながっているすべての端末が一斉にオフラインになります。
- 離れない。 スマートフォンがネットにつながるのは、ルーターのWi-Fiの電波が届く範囲だけです。1人がルーターをバッグに入れたまま、ほかのメンバーが別の場所へ行けば、残りの人はつながらなくなります。
- なくさないよう気をつける。 カフェやタクシーに置き忘れる可能性のあるものが、もう1つ増えます。レンタル規約には、紛失・破損や返却遅れの料金が含まれていることもよくあります。
- 返却する。 旅は搭乗ゲートでは終わりません。その前にルーターを返す必要があります。
公平に言えば、はっきりした強みもあります。1台でノートパソコン、タブレット、複数のスマートフォンをつなげられ、Wi-Fiさえあればよいので、SIMロックのかかったスマートフォンやeSIM非対応のスマートフォンでも使えます。
eSIMのある毎日:余計な管理は不要
eSIMなら、接続はスマートフォンの一部です。オンラインで購入すると、HelloSIMのQRコードがすぐにメールで届き、出発前に自宅のWi-Fiでインストールできます。到着したら回線をオンにし、モバイルデータ通信用に設定して、その回線のデータローミングをオンにすれば、スマートフォン単体でネットにつながります。
気にかけるべき別のバッテリーも、受け取る端末も、返送するものもありません。自分のSIMは通話とSMSのためにスマートフォンに入ったままで、データはeSIMが担います。一人ひとりが自分の接続を持ち歩くので、午後にグループが別行動をしても、誰もネットから切り離されません。
事前に確認しておきたい条件もあります。eSIM対応で、SIMロックが解除されたスマートフォンであること。そして、HelloSIMのeSIMは1台のスマートフォンにインストールするものなので、スマートフォン1台につきeSIMが1つ必要です。また、HelloSIMのeSIMはデータ専用で、通話やメッセージはWhatsAppやFaceTimeなどのアプリで行います。
一人旅、カップル、グループ
一人旅
対応するスマートフォンを持つ一人旅なら、eSIMのほうがシンプルです。2台目の端末もレンタル規約もなく、必要なときにいつでもスマートフォンが使えます。
カップルや友人同士
本当に何でも一緒に行動するなら、1台のルーターで2人分をまかなえます。けれど実際には、ほとんどの2人旅で、ジョギング、美術館、買い物など、どこかのタイミングで別行動をします。そのときにルーターの電波の範囲が問題になり始めます。それぞれのスマートフォンにeSIMを入れておけば、2人とも自由に動けます。
家族や大人数のグループ
子どものタブレットなど、Wi-Fi専用の機器がいくつもあり、全員が一緒に移動するなら、ルーターが理にかなうこともあります。自分だけで出かける年長の子どもやティーンエイジャーには、一緒に移動する接続が必要なので、その子自身のスマートフォンにeSIMを入れるのが向いています。
ノートパソコンで仕事をする旅行者
ホテルやオフィスのWi-Fiがない場所でノートパソコンをネットにつなぐ必要があるなら、ポケットWi-Fiはまさにそのための端末です。スマートフォン自体については、eSIMがあれば、バッグの中の端末に頼らずに地図、メッセージ、通話を使い続けられます。
選ぶ前に答えておきたい質問
- ネットが必要な端末は何台で、それはスマートフォンか、それともタブレットやノートパソコンのようなWi-Fi専用機器か?
- 全員が1日中一緒に行動するのか、それともよく別行動をするのか?
- それぞれのスマートフォンはeSIMに対応していて、SIMロックが解除されているか?
- 誰がルーターを持ち歩いて充電し、どのように、どこで返却する必要があるか?
- 1人あたりどれくらいのデータを使うか? 目安として、地図やメッセージなどの軽い使い方は週1GB程度、SNSやウェブ閲覧は週3〜5GB、動画、ビデオ通話、仕事は週10GB以上です。
- データを使い切ったらどうなるか? ルーターの場合はレンタル規約次第です。HelloSIMなら、「確認 / チャージ」ページ、アカウント、アプリから同じeSIMにデータを追加できます。
両方を使うのが理にかなう場合
2つを組み合わせる旅行者もいます。自由に動けるようにスマートフォンにはそれぞれeSIMを入れ、ほとんど1か所に置いたままのノートパソコンやタブレットにはルーターや宿泊先のWi-Fiを使う、という方法です。どちらか1つしか選べないわけではありません。目指すのはただ1つ、接続を持った端末が別の方向へ行ってしまったせいで、グループの誰かが道に迷うことがないようにすることです。
