多くの旅行者にとって、地図は一番なくしたくないアプリです。そしてうれしいことに、データ使用量が少ないアプリの1つでもあります。何が実際にデータを使うのかを知り、オフラインのバックアップを用意しておけば、街角で読み込み中のマークを見つめて立ち往生することはありません。
地図アプリで実際にデータを使うもの
現在地はデータを使いません。青い点は、GPSなどの衛星測位から得られる情報で、モバイルデータなしでも動きます。データ通信があると現在地をより早く特定できますが、位置情報そのものをダウンロードしているわけではありません。
データを使うのは次のものです。
- 地図タイル: 地図そのもので、新しいエリアに移動したりズームしたりするたびに読み込まれます。
- 検索: 住所、レストラン、最寄りの薬局などを調べること。
- 運転中のリアルタイムの交通情報とルートの再検索。
- 公共交通機関の時刻とリアルタイムの発車情報。
- 航空写真、3D表示の建物、ストリートビュー。標準の地図よりはっきりと重くなります。
- 場所の写真とレビュー。
ナビはどれくらいデータを使う?
動画やSNSと比べると、地図は軽いものです。主に地図とチャットアプリを使う旅行者は、週1GB程度のライトユーザーに入ります。その範囲内でも、使い方によって使用量は大きく変わります。1日に数回、歩きながら調べる程度なら、リアルタイムの交通情報と航空写真をオンにして1日中運転する場合よりはるかに少なく済みます。
オフラインマップがあれば、さらに使用量を減らせます。多くのアプリは接続中でもダウンロードした地図を使うので、ネットワーク経由で届く必要があるのは、交通情報や検索結果などのリアルタイムの情報だけになります。
オフラインマップ:いざというときの安全網
オフラインマップとは、ダウンロードしておいた地図の一部で、接続がまったくなくても使えます。自宅のWi-Fiで準備しておきましょう。
- 1地図アプリを開き、訪れる都市や地域を検索します。
- 2Googleマップでは、プロフィール写真をタップし、「オフラインマップ」→「自分の地図を選択」と進み、枠を調整して対象エリアを囲みます。Appleマップでは、プロフィール写真またはイニシャルをタップし、「オフラインマップ」→「新しいマップをダウンロード」と進みます。
- 3立ち寄るすべての場所のエリアをダウンロードし、運転するならその間の道路も含めます。
- 4オフラインエリアは長く放置すると期限切れになったり古くなったりするので、旅行中はWi-Fiで更新させましょう。
限界も知っておきましょう。オフラインマップでは、リアルタイムの交通情報、最新の公共交通機関の時刻、最新の営業時間は表示されません。また、アプリによってはオフラインのルート案内が車だけで、徒歩や公共交通機関のルートには対応していないこともあります。代わりではなく、バックアップと考えてください。
公共交通機関、タクシー、配車アプリにはリアルタイムのデータが必要
旅行で特に役立つアプリの中には、オフラインではまったく動かないものもあります。
- 配車アプリは、乗車地点の設定、ドライバーとのマッチング、車の接近表示にデータが必要です。
- 公共交通機関のアプリは、リアルタイムの発車時刻、遅延、ホームの変更にデータを使います。接続が切れたときに備えて、チケットや主なルートはスクリーンショットしておきましょう。
- 鉄道やバスの予約アプリは、チケットの購入や更新に接続が必要なことがよくあります。
- 同行者とリアルタイムの位置情報を共有するには、自分の側でデータ通信が必要です。
ここで旅行用eSIMが真価を発揮します。ターミナルの外に一歩出た瞬間から、こうしたアプリは接続を必要とします。旅行前にインストールしておいたHelloSIMのeSIMは到着後に接続されるので、Wi-Fiのある最寄りのカフェを探さなくても、乗り場からすぐにアプリを使えます。
知らない街を歩くための小さな習慣
毎朝数分準備するだけで、1日の街歩きがデータの面でも気持ちの面でもずっと楽になります。
- 行きたい場所を事前に保存する。 ホテル、レストラン、観光スポットにスターを付けたり保存したりしておけば、すぐに見つけられます。多くのアプリでは、保存した場所がオフラインマップにも表示されます。
- その日のルートはWi-Fiで調べておく。 朝食をとりながら徒歩や公共交通機関のルートを確認しておけば、だいたいの行き先が頭に入ります。
- 大事な情報はスクリーンショットする。 住所、予約番号、駅の正しい出口などは、画像にしておけば、あとで見てもデータを使いません。
- 文字が違う国では、住所を現地の文字で控えておく。 アプリが使えなくなっても、タクシーの運転手に見せられます。
バッテリー:誰も計画に入れていない限界
ナビは画面をつけたままにし、位置情報サービスも動き続けるので、特に日なたの車載ホルダーでは、バッテリーがあっという間に減ることがあります。いくつかの習慣が役立ちます。
- 歩く日はモバイルバッテリー、運転する日は車載充電器を持っていく
- 画面の明るさを下げ、画面を暗くしたまま音声案内に頼る
- 必要のないときは、航空写真や3D表示をオフにしておく
- 電波の弱い長い区間では、スマートフォンが接続を保とうとして余計に電力を使うので、オフラインマップを用意したうえで機内モードにすることも検討する(ほとんどのスマートフォンでは、衛星測位は動き続けます)
それでもリアルタイムのデータが大切な理由
オフラインマップは、どこに何があるかを教えてくれます。リアルタイムのデータは、今何が起きているかを教えてくれます。通行止め、渋滞、工事で運休している地下鉄の路線、今日は休館の美術館。町から町へ運転するときや、知らない都市で公共交通機関に頼るときは、データ通信が使える回線があるだけで、地図はただの絵から頼れるガイドに変わります。
間違いからの立て直しも楽になります。曲がる場所を通り過ぎてもアプリがすぐにルートを再検索してくれますし、違うバスに乗ってしまっても、リアルタイムの発車情報で一番早い戻り方がわかります。
ナビをよく使う旅のためのシンプルな準備
- 1自宅のWi-Fiにつながっているうちに、立ち寄るすべての場所のオフラインマップをダウンロードします。
- 2購入後にメールで届いたQRコードを使って、旅行用eSIMを自宅でインストールします。
- 3必要な配車アプリや公共交通機関のアプリをインストールし、出発前にログインしておきます。
- 4到着したら、eSIMをモバイルデータ通信の回線に設定し、その回線だけでデータローミングをオンにします。
- 5モバイルバッテリーか車載充電器を持っていきます。
- 6ときどき使用量を確認し、足りなくなったら同じeSIMにチャージします。
