長い間、初めての土地に着いて最初にやることといえば、到着ロビーで携帯電話会社のカウンターを探すことでした。列に並び、パスポートを渡し、ラミネートされた料金表のパッケージを指さして、スタッフがスマートフォンを設定してくれるのを待つ。多くの国では今もこの方法で問題なく通用しますし、現地SIMにはeSIMにはない強みもあります。
一方で、自宅のソファで計画を立てているときには見落としがちなコストもあります。時間、書類、そして体力です。しかも、そのすべてが最も残っていないタイミングで必要になります。このガイドでは2つを正直に比べるので、カウンターの前ではなく、出発前に決めておきましょう。
現地SIMの一般的な買い方
現地のSIMカードは、空港の到着ロビーにある携帯電話会社のカウンターや、街中の携帯ショップで売られています。国によってはコンビニやスーパーでも買えます。多くの通信事業者が、一定のデータ量と日数がセットになった旅行者向けパッケージを用意しており、現地での通話時間が含まれていることもあります。
手順はほぼどこでも同じです。パッケージを選び、身分証明書を見せ、支払いをすると、スタッフがカードをスマートフォンに入れて動作を確認してくれます。スムーズに進めば効率的です。けれど、列が長かったり店が閉まっていたりすると、それが旅の最初の障害になります。
本人確認と登録
旅行者が最も忘れがちなのがこのステップです。多くの国では、プリペイドSIMカードを購入者の名義で登録する必要があり、パスポートの提示を求められるのが一般的です。詳細は国によって異なり、変わることもあるので、カードを買うつもりなら目的地の状況を事前に確認しておきましょう。
実際には、次のような準備が必要です。
- パスポートを、ホテルの金庫や預け荷物の中ではなく、手元に持っておく
- 登録手続きの時間を見込んでおく(すぐ終わることもあれば、そうでないこともあります)
- 用紙で求められたら、住所などの情報を伝えられるようにしておく
見えないコスト:到着時の時間と体力
現地SIMは対面で買う必要があるため、フライトのあと、疲れた状態で、場合によっては夜に買うことになります。遅い時間の到着便ではカウンターが閉まっていることもあり、複数の便が同時に着けば列は長くなり、小さな空港にはそもそもカウンターがないこともあります。
その間にも、すぐにデータ通信が必要になるかもしれません。迎えの人に連絡する、配車アプリを開く、宿泊先の住所を確認する、列車の予約を確かめる。空港のWi-Fiでしのぐこともできますが、先に登録を求められることがよくあります。
もう1つの要素は言葉です。必要なものを説明し、パッケージの条件を理解し、外国語の設定メニューを進めるのは十分に可能ですが、自宅で母国語で行うより時間がかかります。また、空港のカウンターと街中のショップでは、パッケージや条件が違うこともあるので、時間があれば比べてみましょう。
現地SIMのほうが優れている点
公平に比べるなら、現地のカードに軍配が上がる点も認めなければなりません。
- 現地の電話番号。 レストランに電話をかけたり、ドライバーや配達員からの電話を受けたりするのに便利で、現地の番号を求める地元のサービスにも使えます。
- 長期滞在。 1つの国に何か月も滞在するなら、特に生活が落ち着いてからは、現地のプランのほうが長い目で見て理にかなうこともあります。
- eSIM非対応のスマートフォン。 物理SIMスロットしかないスマートフォンでも、SIMロックが解除されていれば現地のカードを使えます。
旅行用eSIMのほうが優れている点
旅行用eSIMなら、手続き全体を旅行前に自宅で済ませられます。
- オンラインで購入すると、HelloSIMのQRコードがすぐにメールで届きます。購入に必要なのはメールアドレスだけです。
- 自宅のWi-Fiでインストールするので、カウンターを探す必要も、列に並ぶ必要もありません。
- 到着して回線をオンにし、その回線のデータローミングをオンにすれば接続されます。
- 自分のSIMはスマートフォンに入ったままなので、銀行のコードを含め、いつもの番号で電話やSMSを受け取り続けられます。WhatsAppもその番号のままです。
- 地域プランなら1つのeSIMで複数の国をカバーでき、データが足りなくなれば同じeSIMにチャージできます。
- 設定方法の説明は理解できる言語で書かれており、メール([email protected])やHelloSIMアプリのライブチャットでサポートを受けられます。
トレードオフは、HelloSIMのeSIMがデータ専用であることです。現地の番号はないので、通話やメッセージはWhatsApp、FaceTime、Telegram、Viberなどのアプリで行います。
現地SIMにするなら、自分のSIMを守る
SIMスロットが1つのスマートフォンでは、現地のカードを使うと自分のSIMを抜くことになります。ポケットにそのまま入れるのではなく、小さなSIMケースに入れるか、手帳の内側にテープで留めておき、SIMピンも持っていきましょう。カードを戻すまでいつもの番号はオフラインになるので、その間は銀行からのSMSコードも届きません。
また、別の通信事業者のカードを使うには、スマートフォンのSIMロックが解除されている必要があります。契約とセットで購入したスマートフォンなら、カウンターでロックに気づくのではなく、旅行前に携帯会社に問い合わせておきましょう。
どちらを選ぶべきか
- 週末の都市旅行や1〜2週間の休暇: 旅行用eSIMなら列に並ぶ手間が省け、いつもの番号も使えます。
- 1回の旅行で複数の国へ: 地域プランのeSIMなら、国境を越えるたびに新しいSIMを買わずに済みます。
- 深夜の到着や小さな空港への到着: 自宅でインストールしたeSIMがあれば、カウンターが開いているかどうかに左右されません。
- 1つの国に何か月も滞在し、現地の番号が必要: 現地SIMを買う価値があるかもしれません。eSIMを入れて到着すれば、生活が落ち着いてちょうどいいショップを見つけるまでの最初の数日をカバーできます。
- eSIM非対応で、SIMロックが解除されたスマートフォン: 現地SIMが現実的な選択です。
