自宅では5Gと表示されるのに、旅行先では4Gになるのはなぜでしょうか。簡単に言えば、5Gは1つのスイッチで決まるものではないからです。5Gが表示されるのは、スマートフォン、現地のネットワーク、データプランの3つすべてが、今いる場所で同時に5Gに対応しているときだけです。このガイドでは、それぞれの要素と旅行前の確認方法、そして5Gが旅行者にとって実際にどんな違いをもたらすのかを説明します。
そろうべき3つの条件
海外での5Gは、3つの輪でつながった鎖のようなものだと考えてください。どれか1つでも欠けていれば、スマートフォンは代わりに4G/LTEを使います。
- 1スマートフォンが5Gに対応している。 最近のハイエンド機やミドルレンジ機の多くは対応していますが、古い機種は対応していません。また、渡航先で使われている5Gの周波数にも対応している必要があります。周波数は国によって異なるため、ある国で購入した5Gスマートフォンが、どこでも5Gをつかめるとは限りません。
- 2今いる場所で、現地のネットワークが5Gを提供している。 5Gのエリアは都市部や人の多い地域で最も充実しており、郊外や地方では手薄になりがちです。5Gが使える国でも、4Gしか使えない場所はたくさんあります。
- 3プランが、そのネットワークでの5G利用に対応している。 旅行用eSIMは渡航先の提携ネットワークを通じて接続するため、5Gを利用できるのは、そのネットワークがプランに5Gを提供している場合に限られます。
3つすべてがそろうと、ステータスバーに5Gのマークが表示されます。そろっていないときは、スマートフォンが自動的に4Gを使います。これは正常な動作で、故障ではありません。
渡航先で5Gが使えるかを確認する方法
HelloSIMでは、すべての渡航先で4G/LTEを利用できます。5Gは、その渡航先に掲載されているネットワークに5Gの表示があり、かつスマートフォンが5Gに対応している場合にのみ利用できます。
購入前に、気になる渡航先のページを開いて、掲載されているネットワークを確認しましょう。1つ以上に5Gの表示があれば、スマートフォンが対応している限り、そのネットワークのエリア内で5Gを期待できます。4Gの表示であれば、旅行中はずっと4G/LTEを使う前提で計画してください。
地域プランやグローバルプランでも、国ごとに同じ考え方が当てはまります。地域プランには、掲載ネットワークが5Gを提供している国と4Gを提供している国が混在していることがあるので、実際に滞在する国を確認しましょう。
スマートフォンで5Gをオンにする
多くのスマートフォンは出荷時に5Gが自動モードに設定されていますが、eSIM回線の設定は個別に確認しておく価値があります。回線ごとに設定が異なる場合があるからです。
iPhoneの場合は、「設定」→「モバイル通信」で旅行用eSIMの回線をタップし、「音声通話とデータ」を開きます。通常は、次の3つの選択肢が表示されます。
- 5Gオート:スマートフォンが有効と判断したときに5Gを使い、それ以外はバッテリー節約のために4Gを使います。
- 5Gオン:5Gが利用できるときは、常に5Gを使います。
- LTE:4Gのみを使います。
Androidの場合は、eSIM回線のモバイルネットワーク設定を探します。多くの場合「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」、Samsungなら「接続」→「モバイルネットワーク」にあり、そこから「優先ネットワークの種類」または「ネットワークモード」を開きます。5Gを含む選択肢を選んでください。表記はメーカーによって異なります。
関連する設定も2つ大切です。eSIM回線がモバイルデータ通信用に選ばれていること、そしてその回線でデータローミングがオンになっていることを確認してください。ローミングがオフだとeSIMは海外で接続できず、プリペイドのプランなのでオンにしても費用はかかりません。2つの回線が有効なときに5Gの扱いが変わるスマートフォンもあるため、旅行用eSIMをモバイルデータ通信用にしておくと、5Gにつながる可能性が最も高くなります。
4Gに切り替わってしまう理由
5Gのはずが4Gと表示されるのは、5Gについて最もよくある疑問ですが、たいていはありふれた理由によるものです。
- 5Gのエリア外に出た。たとえば、市の中心部から郊外や地方の道路に移動した場合です。
- 屋内や地下、電波を遮る建物の中にいる。5Gの周波数の中には、壁を通りにくいものがあります。
- スマートフォンが5Gオートモードになっていて、今の使い方なら4Gで十分だと判断した。
- スマートフォンが、現地のネットワークで使われている5Gの周波数に対応していない。
- 低電力モードやバッテリーセーバーがオンになっている。多くのスマートフォンでは、これにより5Gが制限されます。
いずれも、データ容量やプランには影響しません。スマートフォンは、その時々で利用できる最適な通信方式を選んでいるだけです。5Gの代わりに4Gになるのではなく、データ通信がまったくできない場合は、5Gではなく接続の問題です。回線がオンになっているか、データ通信用に設定されているか、ローミングが有効になっているかを確認してから、再起動してください。
5Gとバッテリーの持ち
5Gは、4Gよりもバッテリーを消費することがあります。特に電波が弱いときや、エリアの境目で4Gと5Gの切り替えを繰り返しているときです。観光で長い1日を過ごすなら、速度よりもこちらのほうが重要になることもあります。
実用的な選択肢をいくつか紹介します。
- 5Gを強制的にオンにするのではなく、iPhoneでは5Gオート、Androidでは同等の自動モードのままにしておく。
- 5Gが不安定な場所で1日過ごすなら、eSIM回線をLTEに切り替えると、スマートフォンがネットワークを探し回るのを防げます。
- どのネットワークを使うにしても、移動日には小型のモバイルバッテリーを持ち歩く。
現実的な期待値
5Gが使えればうれしいものですが、旅の成否を左右するものではありません。地図、配車アプリ、メッセージ、メール、SNS、ビデオ通話はどれも4G/LTEで快適に使えます。そして4G/LTEは、HelloSIMが販売するすべての渡航先で利用できます。
5Gの違いを感じやすいのは、大容量のデータをやり取りするときです。長いプレイリストやドラマのシーズン全話をダウンロードしたり、旅行の動画をまとめてアップロードしたり、大きなファイルを共有しながら仕事の通話に参加したりする場合です。旅行中にそうした使い方をするなら、渡航先のネットワーク一覧で5Gを確認し、スマートフォンが対応しているか確かめておきましょう。
1つ注意点があります。通信速度が速いと、一部のアプリが自動的に高画質の動画を選ぶため、データを多く消費します。データ容量が決まっているプランなら、モバイルデータ通信時のストリーミングアプリやSNSアプリの画質を標準に設定しておきましょう。それでも残りが少なくなったら、アカウント、アプリ、または「確認 / チャージ」ページからチャージすれば、同じ回線にデータを追加できます。
5Gやその他の接続のことで困ったら、HelloSIM([email protected])にメールするか、HelloSIMアプリのライブチャットで相談してください。
